エアコンの設置工事は雨天でもできる?天候で延期になる場合とは

エアコンの取り付けを依頼したけどその日の予報は雨…。
この場合、エアコンの設置工事は延期になってしまうのでしょうか。

 

エアコンの設置工事は設置する場所や雨の状態により雨天でも決行できる場合もありますが、業者から延期をお願いされる場合もあります。

 

この記事では雨でもエアコン設置工事ができるかどうかについて解説します。

 

雨天でもエアコン設置工事ができるケース

雨天でもエアコンの設置工事ができるケースは小雨程度の雨の場合や、室外機の設置場所が屋根のあるベランダなどの場合です。
ただ、エアコンは電気製品ですので、少しの雨でも工事を延期にする場合もあります。

 

エアコン設置工事が延期になるケース

台風や大雨の日はまず工事は延期になると考えておきましょう。

 

また、室外機の設置方法が立ち下ろしなど梯子を使ったり、屋根の上に登って作業する場合は延期になる場合があります。

 

室外機の設置場所に屋根がない場合も、配管の中に水分が入ってしまうと凍結してエアコンの故障につながるおそれがあるため、延期になる可能性があります。

 

雨でエアコン工事を延期する理由

 

作業が危険なため

屋外の地面やベランダに室外機を置くスペースがなく、屋根の上などに室外機を設置する場合、梯子を使ったり屋根の上に登る必要があります。

 

雨が降っていると高所作業は危険なため、工事は延期となります。

 

作業中に濡れるとリスクがある部分があるため

エアコンの取り付け作業中には工具や機材、電気配線接続部、配管接合部は雨で濡らすと故障などのリスクがあります。
配管に水が入ると凍結してしまいエアコンの故障の原因ともなりますので、雨で濡れるリスクがある場合は工事は延期となります。

 

エアコン取り付けの工事にかかる時間は標準で1時間半～2時間

エアコンの取り付け工事にかかる時間は1台につき通常1時間半程度～2時間程度です。

 

標準工事の内容

標準工事では一般的に以下の内容の工事を行います。

 

・配管の穴あけ
エアコンの配管を通す穴を開けます。
既に開いている場合はこの作業は不要です。

 

・室内機の設置
室内機を部屋の壁に設置します。
希望の位置があったら業者に伝えましょう。

 

・室外機の設置
室内機と室外機を配管で繋ぎます。
多くの業者では配管の長さは4mまでとしています。

 

・真空引き施工
エアコンの冷媒配管内を真空にします。

 

・エアコン専用回路への接続
エアコン専用のコンセントに電源プラグを接続する。

 

・アース端子への接続
アース端子を接続します。
これでエアコンは動作できる状態になります。

 

・動作確認
リモコンを操作してエアコンが正常に動作するか確認します。

 

2台の場合はプラス1時間半

2台以上のエアコンを取り付ける場合は1台ごとに1時間半程度ずつプラスすると考えておけば良いでしょう。
古いエアコンの取り外し作業がある場合には取り外しに30分程度かかりますので、1台につき2時間程度はみておきましょう。

 

ちなみに、エアコン取り付け工事は新築、中古、一戸建て、マンションなど住宅のタイプで所要時間が変わることはほとんどありません。

 

オプション・追加工事がある場合は2時間～1日

エアコン取り付け工事にはオプションや追加工事が発生する場合もあります。
その場合は工事の内容に応じて時間がかかります。

 

追加工事が発生するのは以下のようなケースです。

 

・室外機を屋根などに設置する場合
室外機を設置したい場所の屋外やベランダにスペースがないケースです。

 

・エアコン専用のコンセントを新設する場合
室内機を取り付けたい場所にエアコン専用のコンセントがないケースです。

 

・隠ぺい配管での取り付け
配管穴の位置が室内と室外で異なるケースです。

 

・電圧変換工事をする場合
エアコンとコンセントの電圧が合わない場合に電圧変換工事が必要になります。

 

・化粧カバーを取り付ける場合
配管を化粧カバーで覆い外観を良くし配管の劣化を防ぐための工事です。

 

・配管パイプが4m以上になる場合

室外機を設置する場所が室内機から離れており、配管が標準よりも長いケースです。

 

エアコン取り付け工事をスムーズに終わらせるコツ

 

搬入経路と取り付け場所周辺を片付けておく

エアコンの取り付けを行う際、設置場所周辺に物があるとスペースを確保するための時間を取られます。

 

設置予定場所の周辺1畳程度はスペースをあけておくようにしましょう。
室外機を置く予定の場所も同様に片付けておきましょう。

 

また、玄関から設置場所までの搬入経路も物を片付けておきスムーズにエアコンを運び込めるようにしておきましょう。

 

朝イチの時間に予約をする

工事の業者は1日に何件も工事の依頼がある場合、前のお宅の工事に時間がかかってしまうとその分訪問時間が遅れてしまう可能性があります。

 

そのため、午後の予約だと予定よりも大幅に遅れてしまうことも。

 

なるべく時間通りに終わらせたい場合は朝イチで予約すれば取り付け開始時間通りに工事を始めることができるため、予定が大幅に遅れるという事を防げます。

 

しかし、追加工事の発生により時間が延長しても対応できるように、スケジュール余裕のある日に工事を依頼するようにしましょう。

 

エアコンの設置環境等を事前に詳しく伝えておく

エアコンの取り付け工事は想定外のトラブルで追加工事が必要になることがあります。

 

急な追加工事で工事時間が伸びないように、あらかじめ室内機・室外機の設置場所、配管穴の有無、専用コンセントの有無、エアコンの取り外しの有無などは詳しく伝えておきましょう。

 

信頼できるエアコン設置業者に依頼する

エアコン設置は信頼できるエアコン設置の専門業者に依頼するようにしましょう。
エアコンの専門業者であれば豊富な経験と知識で品質の高い工事を行うほか、急なトラブルにも適切に対応してくれます。

 

依頼の際はホームページをチェックした上で2～3社相見積もりを取って依頼すると失敗が少なくなります。

 

エアコン取り付け工事は雨天延期となる場合がある

エアコンの取り付け工事は安全面と確実な施工のために雨の場合は延期になることがあります。

 

屋根のあるベランダなど、雨をしのげる場所であれば雨の状態によっては予定通り工事が行われることもありますが、「雨が降ったら工事は延期になる可能性がある」ということは留意しておきましょう。